『デブを捨てに』という本を読み終わった。
次は何を読もうかな
君はデブを捨てに行ったことはあるか。
「うでとでぶどっちがいい」と問われデブを選んだ男とデブの物語で、ロードムービーみたいだった。
何かの比喩かと思ったら本当にデブを捨てる話だった。
表題作の他にも幾つか短編が入っている。どのお話も最悪劇場。
終わってる家族ごっこ、産み散らかして愛さない、捨てられるデブ。
どれも人と人とのギリギリの繋がりを描いた小説だった。
マミーボコボコ、その名は耐子。
キラキラネーム10連発にクラクラしてしまった。
ああ、可梨実ちゃん。かなしみちゃん。
なぜボコボコ産むのかと問われて「褒められたいからだよ」
「子供なんか欲しくないよ、ただ孕みたいだけ」
おっさんの「カモやん、世の中はのう、所詮、いんてりじゃんすーの丁半博打や。それと書物。書物を読めへん人間は上にはあがられへんねん。カモやん、書物読める?どっとえろすきー?あんた知ってる?ツミ子とバツ子いうの」という台詞が印象的だった…これが書物に書いてあるのだ
一番気に入ったタイトルは「顔が不自由で素敵な売女」という短編
ファッションヘルス叙々苑のハラミちゃんはハゲている。
『暗くて静かでロックな娘』 を思い起こさせるタイトルである。娘はチャンネーと読む。
この人のつけるタイトルはどれも全力でソリッドな感じ
『独白するユニバーサル横メルカトル』
『或るろくでなしの死』
「デルモンテ平山のゴミ映画ビデオ150選」
「デルモンテ平山のゴミ映画ビデオ150選」
暗くて静かでロックなチャンネーになりたい
0 件のコメント:
コメントを投稿